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- 2025.03.22
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自らの1型糖尿病を発信しているインフルエンサーの星南SENAさんの話をきいて

3月9日に群馬大学で行われた、みんなで1型糖尿病ライフを考える会の「インスリンポンプサロン」に参加してきました。


今回の演者は星南さん。1型糖尿病を個性として捉え、インスリン注射をしながら、モデルやタレント、チャレンジャーとしてフルマラソンやトライアスロン、世界1周をしながらキリマンジャロに登頂したお話しを聴きました。
星南さんの発症は大学1年の時、当時は一生インスリンをすることに絶望し、病気を隠していたそうです。理解のない人からの何気なく発せられた言動に、生きづらい社会への違和感を持ったそうです。
しかし、語学留学の為アメリカに行ったときに「1型糖尿病は個性だよ。自分で注射できるなんてカッコイイ」と言われたことをきっかけに、病気を言い訳にせず、いろんなことにチャレンジし、その様子をSNSや様々な活動を通じて発信しているそうです。

インスリンを行いながら、フルマラソンやトライアスロンを行うときってどうしていたの?
世界一周をしながら南米キリマンジャロに登頂するには?
食事は?低血糖の時は?血糖ってどうやって測っていたの?
などなど・・・色々な疑問がありましたが、
ご自身の体験を踏まえ、その方法を教えていただけました。
世界一周に行った時は、世界の糖尿病治療の現状を知り、1型糖尿病の治療ができる日本は恵まれているのだと気付いたそうです。国によっては1型糖尿病になったら治療が受けられずに死を待つしかないところもあるそうです。
「人は誰でも当事者になり得る可能性がある。その為には自分事として捉え、知ること、理解を深めること、行動することが大切。」
そのことを理念に障害者支援、子供食堂、体験会なども行っているそうです。
そして最後に、
「命には限りがある。いつか終りが来る時がある。だからこそ生きることについて考えよう。生きるって素晴らしい、生きるって楽しいから」
と話していたのが印象的でした。
講演のあとはグループに分かれて情報交換会。
ポンプのこと、CGMのこと、仕事のこと、結婚妊娠のこと、老後のこと、スポーツのこと、
どんな工夫をしているか、困ったこと、よかったことなど…
1型糖尿病という同じ個性を持つ仲間同士、話はつきません😊
コロナ後で世の中の在り方が変わり、人と人との繋がりや情報の取り方もネットやSNSなどに変わってきています。
星南さんのようにSNSを通じて1型糖尿病の事を発信し、それを見て勇気づけられている人も沢山います。
こういったことも上手に利用しながら、時々は顔を合わせいろいろなことを話し合い、楽しみながら、自分らしい1型ライフを続けていけると良いですね。

このブログを書いた今日は3月11日。東日本大震災が起こった日。
あの日は午後の受付を開始し、患者さんの採血を始めていました。
TVで見た津波の映像、停電で信号機が故障している中帰宅したことは忘れられません。
星南さんの言う通り、もし自分が福島県に生まれ育っていたら、もし自分が当事者になっていたら・・・と思うといろんな事を考えさせられます。
私も自分の身に何が起こってもおかしくない年齢になってきています。
いつどうなってもいいように、逢いたい人に逢って、やりたいことをやろう。
毎日を悔いのないように、命いっぱいに生きたいと思う。
自分らしく。
