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ChatGPTと健康・医療情報

2022年11月30日にOpenAIという会社がChatGPTという生成AIを公開し、全世界でその利用が急速に広がってきています。その後相次いでGoogleやMicrosoftも生成AIに参入しています。ChatGPTはTransformerという技術を基礎にして開発された対話サービスであり、質問に対してまるで人と対話するように自然な言葉で返答してくれる点が特徴です。これからはいろいろ調べものをするとき、ChatGPTを使う方が、検索エンジンで一つ一つ情報を拾い上げるより、便利かもしれません。

ただし、ChatGPTは常に正確な答えを返してくれるとは限りません。ChatGPTの情報源は、ネット情報、書籍、ニュース、ブログ、論文などです。その内容をまとめて回答してくれるわけですが、それぞれの情報の真偽をChatGPTが判断しているわけではありません。そのため過去の誤った情報に基づき回答してしまうこともあるのです。更に深刻なのが、ChatGPT自体が良心やモラルを有しているわけではないため、全くの嘘情報をいかにももっともらしく回答しかねないということです。これは、健康や医療情報を調べたい、自分の病気についてもっと知りたいという人たちにとっては大きな問題です。誤った情報を鵜呑みにして間違った選択をすれば取り返しのつかないことになります。私個人としては現時点で、健康や医療関連の情報や特に自分の病気などに関し、ChatGPTに質問すべきではないと考えています。

実は先日以下の質問をChatGPTに投げかけてみました。なにか逆説的な感じもありますが、その内容はしっかりしており見事なものでした。

「医療関係者ではない一般の人が、ChatGPTを用いて健康関連、医療関連の情報を入手した場合、どのような問題があるか、リストアップし、その理由を述べてください。」

次回はその回答をご紹介します。